ねこを飼いたい人必見!懸命に生きる元野良猫ジャスくんとネグレクトの話<猫パトロール>

ねこを飼いたい人必見!懸命に生きる元野良猫ジャスくんとネグレクトの話<猫パトロール>

今回は「動物虐待」について真面目なお話

ジャスくん

「動物虐待愛好家」という言葉をご存じの方はどのくらいいるのでしょうか。

筆者は実は昨年の某事件で初めて知ったのですが、他人への暴力をおもしろがって動画撮影し、ネットにUPする人間がいるということは、当然動物に対しても同様の人種がいるというのは想像できる話だな、と思いました。

要するに、正直に打ち明けてしまえば、報道を見るまでは想像することを筆者自身が無意識の内に避けていたということなのですが、一旦そのことは棚に上げさせていただいて、「虐待」という言葉の幅は、年々広がっていると思います。

それは、この時代背景によって残念ながら増えてしまったというのもあるかもしれませんし、今までも行われていたものが、今になって暴力の一部として認知されるようになったというのもあると思います。

今回は、冒頭で触れた、あまりにも凄惨な虐待事件についてお話しするつもりはありません。

思うところはたくさんありますが、当サイトでは、ねこちゃんとひと、それぞれ、あるいは互いにHAPPYに暮らしていける今後の話をしていきたいので、起きてしまった(起こされてしまった)事件を深掘りするようなことはしないつもりでいます。

(もちろん、事件について話されている方を否定するつもりはありません。むしろその動向を見守る、一ねこ好きとして、いろんな方のご意見を読んだり聞いたりして参考にさせていただいています)

前置きが長くなりましたが、今回は、「もしかしたら身近にありえるかもしれない虐待」について話したいと思います。

ジャスくん・5歳(推定)

ジャスくん

ジャスくんは、推定5歳のねこの男の子。
人慣れしていることから、かつては飼い猫だったと予測されます。

保護されたライ子さんという女性によると、過去にトラウマがある可能性もあり、外を放浪していたときは穏やかに感じられたものの、保護後、しばらくは激しく鳴き続けることが多かったそう。

家に入ることよりも野良でいることを望むねこちゃんもいるので、ライ子さんも悩んだそうですが、それでもこれ以上捨て猫の経験をさせたくないということで保護し、里親を探すことを決心されたと仰います。

彼女が保護する前のジャスくんは、野良猫としてご近所の方から餌をもらって過ごす日々。
それを良く思わない方との衝突もあり、保護後、まず一人目の里親さんに引き取られます。

しかし、残念ながら心を通わせることができずにベランダに閉め出されていたこともあったとか。

その後、二人目の里親さんに引き取られるのですが、一緒に暮らしている家族に猫アレルギーの方がいて、じんましんが出るなど、今後ずっと付き合っていくことのできない環境だったので、現在はまた別の方のところで仮住まいをしているそうです。

「なにもしない」という暴力

ジャスくん

ジャスくんの災難はその後も続き、獣医さんにメスと判断され、激しく鳴くのは発情期だからでは、ということで手術するにいたったのですが、その術中になんとオスだということが判明し、しかも同時に膀胱炎にかかっていたことがわかったのだそう。

現在は治療を終え、少し落ち着いた様子もあるそうですが、おそらくまだトラウマが癒えたとは言いきれないでしょう。

また、今暮らしているところが「仮住まい」であることをジャスくん自身もどこかで認識しているようで、最初はきちんとトイレを覚えていたのに、スプレー行為をするようになってしまったのだとか。

それもまたここ数日では回数が減ってきているということですが、ライ子さん(今も仮の里親さんと一緒にジャスくんのサポートをしています)の言葉をそのままお借りすると「手のかかるねこちゃんかもしれないですが、人間の身勝手に振り回されたことが原因なので、人が償わないと救えない」と思います。

かわいいから飼う。
ねこをはじめ、動物を飼う理由なんてそれだけでいいかもしれません。

でも、飼うからには命を預かるという現実を知り、覚悟をしなくてはいけません。

恐ろしいのは、「自分はなにも(悪いことでさえ)していない」という意識。

もちろん、ネグレクトの飼い主全員がそういう気持ちではないと思いますが、残念ながら当事者も自覚がないまま、動物を傷つけている可能性はおおいにあります。

暴力をふるったり、痛めつけることだけが虐待ではなく、育てるということを放棄することもまた、虐待なのです。

ジャスくんの未来について

ジャスくん

保護されたライ子さんの目的は、これからちゃんとジャスくんを愛してくれる里親さんを見つけ出すこと。

今暮らしている家はあくまで仮住まい。
というのも、今お世話をされている方も、普段は仕事のために日中かまってあげられないこと、そして、ご年配で独り身の方なので、もし今後ご自身になにかあったときにジャスくんがまたひとりになってしまう、ということを気にされて飼うことができないのです。

最期はねこと過ごしたいと思われるご高齢の方のお話もよく聞きますが、実は、それによって取り残されて行き先をなくしたねこちゃんも多く、NPO法人の方にとっては悩ましい問題なのだとか。

ライ子さんは、今までの経験を鑑みて、できれば一軒家に住んでいて(最初は鳴き声が大きい可能性があるため)、ねこを飼ったことがあるか、もしくは現在飼っていて、そして、捨てられた過去をもつジャスくんの気持ちにきちんと寄り添うことができる方に育ててほしいと切に願っています。

条件が厳しく感じる方もいるかもしれませんが、すぐに飼い主を見つけることが目的ではなく、今後、責任をもってジャスくんと暮らしていける方を見つけるのが目的なので、時間がかかってでも心の合った人を見つけ出したいという気持ちゆえの、里親探しの困難さを覚悟した上での判断です。

大切なのは「ジャスティス」
ジャスくん

ジャスくんの名前は、実は一昨年あたりから大活躍の芸人、サンシャイン池崎さんの決め台詞「ジャスティス」が由来。

2人目の里親さんが、あまりの鳴き声の大きさに名づけたのだそうですが、ライ子さん曰く、今ではその名前をしっかり憶えていて、呼ぶと来てくれるのだそう。きっとその愛らしさからはあの空前絶後の絶叫は想像つかないのでは(というのは筆者の勝手な想像ですが)。

「ねこが、動物が、人の身勝手の犠牲になるのはおかしい」、これはそのライ子さんのお言葉ですが、こう言うと、もしかしたら他人の身勝手の尻拭いを次の飼い主さんに託すのはおかしいと感じる方もいるかもしれません。

でも、ジャスくんにとっては、どちらも同じく人間。
小さな動物の穏やかな生活を脅かして信頼をなくすなんて、人としてはずかしい限りです。

どうかジャスくんが今後幸せな暮らしを送れますように、そして、もしネグレクトをしている方や疑わしい方を見かけたことがある方は、それもひとつの暴力として堂々と注意できる「正義」の溢れた環境になりますように。

今回の29cutecatは、そんな、ちょっと真面目なお話でした。

ジャスくんの里親になりたい!もしくは、応援したい!という方はInstagramにて発信されているので、ぜひチェックしてみてください。
@raizi1871


画像出典:ライ子さま

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