【速報】夜空に浮かぶニヤニヤ笑い?その名も「チェシャ猫銀河群」をチャンドラX線観測衛星が撮影!

【速報】夜空に浮かぶニヤニヤ笑い?その名も「チェシャ猫銀河群」をチャンドラX線観測衛星が撮影!

なんと夜空に浮かぶチェシャ猫の撮影に成功したらしいですよ!

ディズニー映画『ふしぎの国のアリス』(ルイス・キャロル作品のタイトルは『不思議の国のアリス』)に登場するチャシャ猫といえば、神出鬼没で、たしかにときに空から顔だけ覗かせてニヤニヤ笑うねこさん。
(「ねこちゃん」というにはほかのねこちゃんに比べてちょっとかわいげがない(※当社比)ため「さん」付け)

童話か、はたまたディズニー映画の中だけの架空のキャラクターかと思いきや、どうやら実在したのですね…。

チェシャ猫銀河群

ふ、ふむ…。
たしかに似ている…。
チェシャ猫が空から顔だけを見せているときですね。

ディズニーチェシャ猫(顔だけ)
これはディズニー版チェシャ猫さんが顔だけ出しているときの様子

こちら(実際の夜空の方)は実は、NASAが発表した、チャンドラX線観測衛星による写真。
どうにも遠い銀河光が重力レンズで屈折された結果、撮影に成功したんだとか。
なので、これら全ての銀河光の、地球からの距離が同じというわけではないということですね。
地球と銀河群の間に巨大質量、ダークマターが存在しているがゆえに空間に歪みが発生しているという、アインシュタインが唱えた「一般相対性理論」につながる原理です。
…授業で習ったなぁ…懐かしい…。

そんなロマンあふれるこちらの銀河群、その名も「チェシャ猫銀河群」というそうです。

先にその名前を聞いてしまった私は、どうしてもねこ耳をつけたおほしさまを想像してしまって 「なんだ、そのファンタジックな世界観は!」と思ったのですが 現実はこうでした。

いや、でもこれもかなり似ています。
先入観とっぱらって見たら私も「チェシャ猫みたい!」と言って、「チェシャ猫銀河群」って名づけますよこりゃもう間違いなく。

ちなみに、上手い具合に両目部分にあたる銀河群が一番強く輝いていますが、この2つは50万km/hで近づいているらしく、いずれ衝突することが見込まれるそう。
そして、もしかしたら衝突→合体することで「化石銀河群」と呼ばれる大きな楕円銀河群になるかもしれないとのこと。
もしそうなったらかなり貴重な発見になるもようです!

「目」部分の銀河群

さらに、チェシャ猫らしさを引き出している紫色の光は、星間で熱せられた水素のガスではないかとされているのですが、これは左目中央に存在するブラックホールが原因で生じているそうです。

偶然に偶然が重なってチェシャ猫に似てしまった銀河群、今後チェシャ猫としての姿を失って、一つの化石銀河群になるとしても、それは大分先のお話なので、今はただ「本当に空にチェシャ猫がいるんだなぁ…」と思っていていいでしょう。

ちなみに「チェシャ猫」とは、先述のとおり、ルイス・キャロルが作り出した架空の物語『不思議の国のアリス』に登場するキャラクターですが、そもそもは「grin like a Cheshire cat(チェシャ猫のように笑う)」という慣用句が先にあり、それにインスパイヤされて生み出されたキャラクターのようですよ。
(諸説あります)

それにしても今年2015年は、実はアインシュタインが一般相対性理論を提唱してから100年、そしてルイス・キャロルが『ふしぎの国のアリス』を発表してから150年という、まるで狙ったかのように奇跡的なアニバーサリーイヤー。
NASAさん、どうにもお後がよろしいようで…。

画像出典元:ウォルト・ディズニー・プロダクション『ふしぎの国のアリス』(動画作品より一部抜粋)/EarthSky

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